Cut 2019年 07 月号 [雑誌]

藤原基央のロングインタビュー目当てで購入。アルバムに収録される楽曲一つ一つについてじっくり語りつつ(月虹については今回言及無し）、この３年半を振り返っていく。こうやって読んでいくと、藤原基央は全くブレてないんだなぁと改めて感じさせられる。タイアップだろうが何だろうがBUMPはBUMPなんだなぁと。音楽性に変化や拡がりが生じても、軸というか根っこの部分にはしっかり「ガラスのブルース」の想いがあるんだなぁと。「このアルバムを出す必然性って何なんだろう」と若干懐疑的な見方をしていたが、読み進めていくうちにそんな考えも薄れてしまった。「BUMPが到達したかったポイント」というのは一体何処なのか。そこから何が見えるのだろうか。「あぁなるほどな！そうだったのか！」という気付きが得られるかどうかはアルバムを聴いてみなければ分からない。ひょっとしたら何回聴いても分からないかもしれないが。前例のないアルバムでまだまだ不安な部分もあるが、「2016-2019ベスト」ではなく「aurora arc」と名付けられたアルバムがどんな風になるか楽しみになったインタビューだった。２万字というだけあって大変読み応えがあった。アルバム発売前の段階でこのインタビューを読むことが出来て良かった。「aurora arc」が手元に届くのが待ち遠しい。