小村寿太郎―近代随一の外交家その剛毅なる魂 epubダウンロード無料
小村寿太郎―近代随一の外交家その剛毅なる魂
本, 岡田 幹彦
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小村寿太郎―近代随一の外交家その剛毅なる魂 epubダウンロード無料 - 内容(「BOOK」データベースより) 凄い外務大臣がいた。日露戦争前後7年あまり外相として日本の政治外交を取り仕切り、近代日本を強国に躍進せしめた小村寿太郎。その軌跡をたどり、今日の日本外交を問う。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 岡田/幹彦 昭和21年、北海道生まれ。国学院大学中退。学生時代より日本の歴史および人物について研究を続け、月刊「明日への選択」に「上杉鷹山」「勝海舟」等多くの人物伝を執筆、全国各地で講演活動を行っている。日本政策研究センター主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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小村寿太郎と言えば日露戦争開戦を決断しポーツマス条約の交渉を成し遂げた外務大臣である。小村は朝鮮問題の解決に終生をかけた確固たる国家観を有した外交官であった。日本が開国して以来、常に、日本を悩ませたのは朝鮮問題であった。ロシアの南下の危機に晒され、清国に冊封され、小中華を称し事大主義に走り独立の気概のない朝鮮の状況は、日本の独立と安全保障を阻害する脅威であった。幕末から開国に至る頃、日本は、ロシアの南下による脅威に晒されていた。択捉島、国後島の襲撃、利尻島への武力攻撃(露寇の役)、北満洲と樺太の対岸である沿海州の獲得、武力を背景とした国境画定、樺太への派兵と犯罪者の入植、対馬占領、1875年のどう見ても日本に不利な千島樺太交換条約と、ロシアの侵略があった。また、東南アジアはイギリス、オランダ、フランスが植民地とし、支那では阿片戦争の結果、アメリカを含めて租界の獲得が進行していた。日本の開国後の近代化の原動力は、当時のこのような状況にあって、欧米列強の侵略に対する恐怖と、日本の独立と安全保障にあった。そんな中、小村は、既に腐敗している清国と、清国による冊封に甘んじ数度の近代化に失敗した朝鮮は、何れロシアとイギリスの侵略に合い、その影響は日本に波及すると考えた。そのためには、朝鮮半島には独立した国家の存在が必要であり、そのためには清国の朝鮮への干渉を排除する必要があった。小村は、早い段階から、朝鮮半島は日本の独立と安全にとって死活問題であり、朝鮮を独立させるために、いずれは清国の影響を排除するための戦争が必要であると考えていた。1895年4月日清戦争終結に伴う講和条約第1条において、日本は清国に対して、朝鮮国を清国の冊封から解き、朝鮮国の完全且つ無欠の独立を確約させている。この後、朝鮮は大韓帝国を名乗る。ところが、この6日後に、ロシアは遼東半島の権益を日本が得ると清国の首都が危険に晒される、朝鮮の独立が侵されるとして、清国を唆し、フランス、ドイツと共に、遼東半島の権益を返還させるという三国干渉に出た。国力のない日本は涙を飲んで臥薪嘗胆、これを受け入れた。何のことはない、ロシアはその後1896年6月に三国干渉を恩に着せて、清国からシベリア鉄道をウラジオストックにショートカットで接続する東清鉄道の主線と、ハルピンから満洲を南下して旅順に至る支線との施設経営権を得て、さらに日本を敵国とする軍事同盟を清国と締結した(露清密約)。清国の弱体化が明らかになると、その後、ロシアは遼東半島を、ドイツは山東半島を、フランスは広州湾を、イギリスは威海衛と九龍半島を獲得した。その後も、列強の領土と鉄道施設、鉱山等の権益拡張は止まず、ロシアは満洲、蒙古、イギリスは揚子江流域十省、フランスは広東、広西、雲南の三省、ドイツは山東省を獲得した。要するに、欧米列強は、日清戦争の結果に便乗して清国を侵略したのである。アメリカは、この年代にキューバ、プエルトリコ、ハワイ、グアム、フィリピン等を得ている。アメリカは、既に、阿片戦争に乗じて上海に租界を獲得している。韓国は折角、独立させてもらったが、政体改革、近代化は一向に進まず、逆に三国干渉に譲歩した日本を侮り、勢力を増したロシアの庇護を受け、李氏高宗はロシアの領事館で政治を行うという、事大主義に逆戻りした。1900年義和団事件が発生し、これを口実にロシアは満洲を軍事占領し、朝鮮に触手を伸ばした。朝鮮がロシアに占領されることは、ロシアの過去の領土拡張を見れば、明らかに日本にとっては存亡の危機であった。このとき、小村外相は東亜の平和の確立のためには満洲と韓国との安全保障は一体として考えるべきである、韓国を守るための交換条件として満洲をロシアに与えると、何れ、韓国も守れなくなるので韓国の独立を守るには満洲も守る必要があるという満韓不可分論を有していた。これに反対したのが伊藤博文等である。伊藤は満洲はロシアに、韓国に対する優越権は日本にという満韓交換論を展開した。しかし、日露交渉において、伊藤の満韓交換論でさえ、ロシアは同意せず、ロシアの主張は、日本は満洲に対して一切の干渉をしないこと、韓国では日本の商活動のみを認め、韓国に対する政治、軍事上の干渉権、朝鮮海峡の自由航行権はロシアのみが有するというものであった。これでは、日本は戦争をしてまでも、日本の独立と安全を確保すべきと考えるのは当然であった。小村外相は1902年イギリスと軍事同盟を結び、1903年北清事変の講和条約(北京条約)に違反して満洲から撤兵するどころか、韓国に侵略し租借を要求し韓国を支配しようとするロシアと戦い、これを排除することを決意した。次に小村外相が力を発揮したのは、日露戦争終結後のポーツマス講和条約の締結である。日本は樺太を占領していた。交渉が難航した最大の問題は、樺太の返還と戦費賠償の請求である。樺太は歴史的には日本人の先占の地であることは明らかであり、樺太に後から入植してきたのはロシアである。ロシアは、武力にものを言わせて、決して公平とは思えない樺太と千島とを交換させたのである。これが当時の日本人の認識であった。ロシアは2つの条件には全く妥協しなかった。そこで、小村外相は戦費賠償を放棄する代わりに、北緯50度以北の北樺太を金銭割譲するという案を提示した。しかし、ロシアは金銭を支払うことをあくまでも拒絶した。継戦は不可能と考える日本政府は樺太と戦費賠償の放棄を小村に伝達したが、小村は継戦と講和決裂を覚悟した。しかし、ロシア皇帝は戦費賠償を放棄するなら南樺太を割譲しても良いとの意向であることが日本政府に伝わり、小村外相はこれに妥協することとした。日本は満洲鉄道の権益を得た訳であるが、今度はアメリカが満洲に干渉し出した。ハリマンは満洲鉄道を共同経営することを提案したが、桂首相や伊藤の考えに反し、小村はこれを拒絶した。後に、アメリカはこれに屈することなく、満洲鉄道を国際管理とすること、満洲鉄道に対する並行線を建設すること(並行線建設は条約違反)を清国に働きかけている。国際連盟加盟国でないアメリカは、その後も、ワシントン会議を開催し日本に軍縮を要求し、9カ国条約を締結させて、清国崩壊(1911年)後の匪賊が跋扈し国民が苛斂誅求に苦しめられ、反日暴動を展開する政府なき中国に加担し、門戸開放、9ケ国条約違反と日本に圧力をかけたのである。ハリマンによる満洲鉄道の共同経営を拒絶したことが、日米戦争の原因ではあり得ない。日露戦争後の韓国は、独立して外交を展開できるような国ではなかった。ロシアの韓国への干渉を排除した日本は、何度も独立と近代化に失敗し外国勢力を招き入れてきた韓国に同じ失敗を繰り返させないように、政治指導を行い韓国に代わって外交を行うことをせざるを得なかった。1905年日本は日韓条約を締結して韓国を保護国とした。ロシア及び欧米列国は日本による韓国の保護国化に賛成し、公使館を引き上げた。そうであるにもかかわらず、李氏高宗はハーグに密使を送り日本を激しく非難したが世界は韓国を全く相手にしなかった。これを契機に日本は韓国を併合せざるを得ないと考えるようになった。伊藤博文が安重根に暗殺されると、日韓併合論は加速され、開明派の李容九、李完用総理等も併合に賛成し、1910年高宗及び閣議の承認の下に日韓併合に至った。朝鮮問題は、開国後の日本を常に悩ませた問題であった。日本は朝鮮問題を解決するために、日清戦争と日露戦争を戦った。日露戦争が終結して、やっと朝鮮問題が解決したかと思ったら、日本はアメリカの干渉を受けることになる。清国崩壊後の混沌とした無政府状態の満洲にあって、東亜の安定と平和を求める日本は、アメリカの三国干渉とも言うべき日露戦争後の満洲への干渉に悩まされ続けることになる。小村寿太郎は常に国益を考え毅然たる外交を展開している。日露戦争に至るまでの日本の歴史が良く分かる。多くの人が読まれることを薦める。
de 岡田 幹彦
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