絶対強くなる実戦詰将棋100―基本の五手から実戦に役立つ十五手まで

この本は、大山名人が残された数少ない詰将棋の本だそうです。（冒頭のあいさつで羽生さんがそのように話しています。）内容は5、７、９、１１、１３、１５手詰め構成で、主に実戦を意識して作られています。基本的な手筋から、なかなか骨のある詰将棋が100題で、毎日続けるには持って来いの一冊です。また、各章ごとの初めに、大山名人の名言が記載されており、詰将棋を解くたびにそのお言葉が身にしみます。これは☆５つでしょーと思ったのですが・・・この本の表紙をよくご覧いただきたい。成銀の上にある玉が王手されていますよね（指でよく見えないが、駒の向き、うっすらと見える赤い文字・・と金かな？からそう思えます）これはどうしたらこのような場面になるのでしょうか？もともと成銀に王手された状態でさらに王手されたのか・・・どう考えても有り得ない・・というか王手放置の反則です。カバーデザインは福島秋生さんという方らしいのですが、もしかしてこの方は将棋を指したことがないのでは？と思いました。将棋界にその名を刻む偉大なる棋士、大山康晴名人の著書なのにも関わらず、この表紙は適当に作った感が否めません。そんなくだらない理由で☆４つにしたのかと思われるかもしれませんが、なんだか将棋をばかにされているようで悔しく、☆４つにしました。ここまで☆４つの理由を述べましたが、内容的には素晴らしい本です。購入して損はありません。今後出版業界の方々がこのようなミスをしないことを祈ります。